果てに、/
AquArium
化にだけ
やけに敏感になっては
都合のいい妄想で生きてきた
2人は
現実という曖昧なものを
驚くほど、警戒している
お久しぶり
って
何食わぬ顔で言い合う
それは水の輪郭に触れるような、
脆い感触
目の奥が霞んで君が滲んできた
一瞬でつくられてしまう
憎しみと恋しさを凝縮した風が
2人をなぎ倒して
息ができない、
そんな夏に
一緒に死んでしまいたいと思った
あたしは
死んでしまいたいと思った
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