護りとおす/木の若芽
 
「護りとおす」
                  木の若芽


午後一時 夕立 風鈴しきり おびえなくてもいいよ
雨が大地を冷まし 風が木を冷ますのだから
生あるものの声は労から快へと変わり
いのちは大きい
自然のいとなみは大きい
この心をまきこんで
こんなにいろんなものらが話しかけているのに
こんなにあらゆるものらが見せてくれているのに
うつむいていちゃ見えない
なげいていちゃ聞こえない
私は素晴らしい宝を持っていることを

小さな草の中の グレートスピリットよ
触れにもぐって行く 木の下へ
秋の立ったばかりの夕方
立ったばかりの秋の風を満喫しながら

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