月の王子と切ない夜空/乙ノ羽 凛
この湖の水面に移る世界はキラキラ輝いていて素敵
真っ暗な世界も心も照らしてくれる
神秘的な明かり
あの月へ行けないのかな、なんて
そっと裸足になって水面に足を付けてみるけど
いつもすぐに消えてしまう
月の明かりに照らされて水辺を散歩すると
すごく癒されるし心も踊る
この夜空には月の王子と星の娘達がいるんだって
小さいころお母さんが教えてくれた
あんなにも沢山の娘たちがいるのに
王子が誰にも求婚しないのは太陽の姫に恋焦がれているから
だって太陽の姫が月の王子を照らし続けているんだもん
王子に振り向いてほしい娘たちは
今日も精一杯、自分で輝いてる
流れ星は報われなかった娘の涙なんだね
少し切ないけど今日も夜空は
ほら、あんなにも綺麗
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