天気予報症候群/天野茂典
体が痺れて
布団のなから抜け出せない
どうしちまったんだ
全身麻酔打たれたように
身動きできない
曇天のきょう
壊れちまったのか
ぼくのボディー
日曜日だからよかったものの
通所の日だったらやすみもんだぜ
布団のなかで体が痺れて
金縛りにあったように寝込んで
おいしいココアがはいったというので
よっこらしょッと
起きてきた
天気予報症候群
気力がない
これをしようという活力がない
秋から冬にかけてが苦手なぼくだが
これでは今年も思いやられる
なんか黄金の魂はないか
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