(批評祭参加作品)男のおかあさんと男のおとうさん/いとう
 
うにしている)。
どんな挨拶をしたかも言わない。代わりに、
こんな穴があって面白かったよ。と、言う。

男のおかあさんについて考えるとき、どうしても、
男のおとうさんについて考えてしまう。
男のおとうさんはどこにいったんだろう。
帰ってこないのかな。
あと、わたしが子供でなさそうなのは、
読めばすぐにわかるので、
親子の関係ではないのだろう。たぶん。この2人は。
(と書くけれども、作者はあまりそんなこと意識してないと思う)
一緒に暮らしている恋人たち、夫婦。そんな。
難しい言葉を使えば、
関係性を「男のおかあさん」という言葉で異化させ、
その構図、構造を別の側面から見せることによってこの詩が成り立っている。
んー。難しい言葉は難しい。

「なにやってるの?早く寝なさい。」とか
「なにやってるの!早く寝なさい!」とか
よく言ったり言われたりします。愛だと思う。


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