君の誕生日に遺書を聴く/*くろいうさぎ*
 
「私が前触れもなくある日突然死んでしまったなら」
このフレーズで始まる曲

大切な人を失ったら
この曲は私にとってどんな歌になるだろうか、
とよく考えていた

「叶わぬ明日の地図を見て
  自分を責めるでしょう」
愛する人を失った私は
まるでこの詩の中に迷い込んでしまった感じだった

君はこの歌のように終わりたかったのだろうか
骨は埋めた
ドレスも残っている
写真立ても飾ってある
どれも焼いてなんていない
私だったらこの曲のように終わりにしたい
けれど これじゃ皆が哀し過ぎるのかもしれない
少しでも形として残しておきたくなってしまうんだ

いつかなんて言
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