口は災いのもと/きや
人というのは本来、とても喋りたがりなモノだと思う。だから、世の中の中高生や大学生、会社員なんかは日々その口からだらだらとくだらない情報を垂れて生きてる。本能がそうさせるのだ。
知ってる情報や出来事を他人と共有するのは一種の快楽を生む。自分がその場の中心になって話題を盛り上げる優越感。そりゃあ楽しいだろう。
けれど、彼等には人の話を聞かない人が多すぎる。自分が話した分だけ、他人の話も聞くというのが友人付き合いの上では暗黙の了解なのだ。友人の話を遮って自分の話をする。友人は笑ってくれるだろう。そりゃあ、友達だから。でも、本当に友人も楽しんでくれていると思っているのか、そのくだらない話を。
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