八月のクッション/
御笠川マコト
八月のクッション
暑さにばててやがる
生成りの皺の間に
俺の日常が見え隠れする
存在するだけで
息切れがするなんて
誰に予想できたのか
羨望の声を見限って
小さなヨロコビを繋げる俺
堕落と呼ばれるのか
八月のクッション
もう
ちんたら生きてもいい頃だろう
時々
苛立って
あんたの腹を叩きながらも。
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