青い叫び/木の若芽
生病老死のことなど考える年齢になり、そんなことなど考えようとしなかった若気の
頃の詩を読み返しました。その頃のわたしだけのストレートな言葉が、いい表現に
なっているものもあれば、恥ずかしさに耐えかねるようなものもあります。
「青い叫び」
木の若芽
大きなものを手に入れようとすれば
その分大きなものを失わなければならないものなのね
冷酷なほどに
今までわたしをとりまいていたものに決別して
愛を手に入れることだけにがむしゃらになれる
狂ったように 愚かになれる
勇敢に わたしはすべてを忘れ去る
さすらうこと 立ち向かうこと 夢見ること
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