根のこと/はるな
外へでればぐんと伸びるような青空、目だまの焼けそうなアスファルト。段ボールみたいに日焼けして香ばしいにおいのする子どもたちとか、中学生くらいの男のこ。少年の汗ってどうしてあんなふうにぎらぎら反射するんだろう。
それにしても、夫は暑さに弱い。暑さにも弱いし、寒さにも弱いし、渇きにも、空腹にもがまん弱い。このひとってなんでこんなに甘ったれなのかしらと思う。しかしそれでも、生きることに関してはわたしよりもずっとずっと長けているのでやっぱりなぜかしらと思う。暑くったって、寒くったって、のどが渇いたり、空腹だってべつにそんなに気にならないけど、でもそうか、それはそもそも生きていることじたいがおっく
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