熱風セレナーデ/吉岡ペペロ
 
熱風が頬を刺す

まだ汗は出ない

背骨が前傾する

まだ息は普通だ

悲しいことを探している

楽しい約束を探している

実現することを

月の満ち欠けを

朝日が昇るのを

歩けば進むのだ


白い夏に秋を見つめていた

スーツに溜まった熱を

引きずりながら歩いていた

嗚呼爽やかな秋の光だ

白い夏に秋を見つめていた


熱風が頬を刺す

まだ汗は出ない

背骨が前傾する

まだ息は普通だ

悲しいことを探している

楽しい約束を探している

実現することを

月の満ち欠けを

朝日が昇るのを

歩けば進むのだ





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