ラーメンと風俗/番田
た
いつもそう思った
風俗に出かけては
色々な色の女の子の胸を揉んできたけれど
エロ本に載っているような軽さのものではなかった気がする
それは 男に決意のようなものをうながすのかもしれない
その弾力は常にとてもシリアスで
たいがいの女からは 海の香りがした
そう感じた瞬間に彼女は視界から消えていのだが…
彼女というのは 意中の子のことではない
店の中にいる売春婦ちゃんのことである
しかし15000円もの金を払うには相当の決意がいる
普段は金持ちの相手しかしていないのだろう
女にいったいどんな言葉を言うのだろう
決意もなく そこにやってくる男の言葉
それはとても自然な言葉なんだろう
例えば表参道の高級ブティックに
あの暇をもてあましている店員の見える店内に
すんなり入っていけるような
そんなたたずまいをしているんだろう
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