夏が来ている/永乃ゆち
 
空っぽの郵便受けと空っぽの着信履歴 あなたが居ない

晴れた朝あなたを想って泣きましたわたしわたし恋をしてます

夕立を追いかけるような恋でしたアスファルトだけ熱を残して

永遠と刹那の狭間で息をする私をいつか救い出したい

独りでも変わらず夜は過ぎてゆく朝日は昇る凛として立つ

潔く散る事さえもいとわずに咲き誇れ今、夏が来ている

お互いがお互いの為生きているコールタールに花の咲く時

花が咲く日もあるでしょう花が散る日もあるでしょう わたし生きてる

優しさに何ができると聞いたなら泣かせる事もできると言った

さようならさようならさようならさようならあいしてる最後の人
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