悟り/HAL
 
時30分の間に
眠った感覚もなく眼が醒めてもう眠れない

そこから朝までがぼくが詩を編む時間になる
別に頭がぼんやりとしている訣ではない

でも朝陽が昇り始める頃からは一日中
ぼくは眠い眠いと想いながら仕事をする

洗濯だって掃除だって仕事の合間にする
それがいつもの変わらないぼくの平凡な一日

なぜ麻酔も睡眠薬も効かないかはもう忘れている
どうせ何かが変わる訣じゃないとささやかに悟る
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