深海学級/和田カマリ
学校は深海にあった
どさくさ紛れに
職員になった私は
まるで海底を這う
たらればの蟹
同情はしますけど
凶暴なあなたは
所詮はいじめの鮫
網の中での落書きで
非難されたとて
仕方ありません
黒板は拭かれぬまま
そこでは数式を
求めることもできない
恐らく海藻関数は
内側に閉じているので
すえた匂いを漏らします
海底火山の爆発と
沈んだ車のエアバック
加害者が後ろに
跳ね返る場合
彼等の骨と時間は
粉々に砕け散る
黒い珊瑚の
微分方程式になる
相互に依存する欠点のため
急に訪れたマンのボウは
振り向きざまに
根性焼きを入れられる
更に私は自分を戒め
毎日の困難に打ち勝つために
ウミのヘビを飲み込んで
自分に体罰を加えました
つける薬ははありません
全く良くはなりません
この学校はただ
深海に眠るだけです
削除するべきです
理事会を支援する
海底の汚物処理場の
基礎を回復するため
死ぬ場合は確かに
藍色の深海は
直ちに血に染まります
私と生徒の暴力のために
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