泥草/
きや
赤青黄色の深い振動に身を委ねて
真っ黒な光の筋を手繰り擦り寄る
放っておいてくれないか
ずずず、と墨のようにぬめる
眼を開けて、ふわあと欠伸をひとつ
ゆっくりと眼を閉じた
今晩は、独りがよい
ぽこ、ぽこ、ぽかぁ(空気の抜ける音がする)
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