一虚一実/遠心力/茶殻
 
占いを
白夜の地平線をぐるりとまわる太陽みたいにあがめて
革靴の爪先は波に濡れた
今しがた 君と僕は剥がれ
電球の内と外
スノードームの内と外
屋上のフェンスの内と外
月のようにそっぽを向いて
その背中を顔に見立てながら
9回裏、3つめのアウトをコールする
嘘と危険の何一つないところが
天国なんだ
だから
僕にはそれが見付からないんだ
命には値段がいずれつくだろう
僕の値段はきっとつけにくいだろう
そう信じてやまない
そう信じてやまない
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