星からはじまる/朧月
 
自分にあいたくて
かがみをのぞいてみた
だれかの詩をよんでみた
昔の写真をひらいてみた

どんな自分ならいいんだろう

こたえがほしかった
だれかの言葉でほしかった

ほんとうはね
ではじまる手紙がほしかった

いつもいつか
私あての招待状がくるのをまっていた

なりたかった自分はぼやけている
私自身もそれを知らない

出あってしまうときは
きっと
終点なのかもしれない
夜の星につぶやく


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