夏の子/オオカミ
 

氷魚のスケルトンな尾鰭 なめたい
夏にそらを飛んでるのをみて
ずっと 夏の子なんだとおもっていた
きらきらと注ぐ飛沫が肌を焼いて
もう しにたい

帰ってくるよといったひとは 眠っている
起きやしない こんなに暑くなったというのに
まったく 起きやしないの だから
向日葵 手折って そらを掻き回す ぎしき
なつが きたよ きたよ
氷魚は おかえんなさいな



もう 秋まで 持たんだろうな

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