夏の子/
オオカミ
氷魚のスケルトンな尾鰭 なめたい
夏にそらを飛んでるのをみて
ずっと 夏の子なんだとおもっていた
きらきらと注ぐ飛沫が肌を焼いて
もう しにたい
帰ってくるよといったひとは 眠っている
起きやしない こんなに暑くなったというのに
まったく 起きやしないの だから
向日葵 手折って そらを掻き回す ぎしき
なつが きたよ きたよ
氷魚は おかえんなさいな
もう 秋まで 持たんだろうな
戻る
編
削
Point
(2)