twitter/葉leaf
ここはどこでもない場所だから 方角もなければ外部もない 僕らは役目を終えて散った花びらのように自由さ だから国家に歯向かう必要もなければ 国家に従属する必要もない 革命も運動もインテリ気取りも大統領になることも すべて可能だけれど何の意味も持たない とりあえず政治も文学も捨てよう
緑色のタヌキが人里を笑いながら通り過ぎて行った それは救世主が救世主であることをやめた日だった 赤色のペンギンが足元の氷を割って聖句を囁いた それは現代の十字軍が使命を忘れた日だった 紫色の少女が中心街で大きなラッパを吹いた それは強い画家たちが一斉に絵筆が目障りに思えた日だった
氷のような風の布地が 火照っ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)