1億年先までも存在するこの空は/きや
 
孔雀の団扇羽のような5時30分の夕焼けを

舌いっぱいに転がす

きみの顔もわからなくなるこの空で

おれは遥か彼方の宇宙を眺めて

ただ、立っている

右足で

ずっと吼え続けて




もともときみなんて存在していないのだけれど
戻る   Point(2)