雨とエレヂー/
きや
ぽつりと、世界に取り残されたおれは
静かに目を瞑って世界をつくった
隣には無愛想なきみが、珍しく饒舌で
あア、こんなとききみが隣にいてくれたならおれは
今夜は随分と筋張った月がひとり虫けらのおれを見下している
あア、いつでも後悔したときにはもう遅いのだ
目蓋の裏に広がるおれの宇宙
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