ビート(スピード、そして静かな波)/ホロウ・シカエルボク
衝動は次第に、静かな波のようなものへとそのかたちを変えてゆく、無くなるのではない、そういうものへとかたちを変えるのだ―それがかたちを変えた途端に、多くの人間が無くなったと感じてしまう、失われてしまって、もう二度と戻っては来ないのだと―だけど忘れるな、それはちゃんとそこにある、ただ、静かな波のようなものにかたちを変えただけのことだ、それを無くしたなどと思ってはいけない、それはかたちを変えただけでそこにきちんと在る―情熱の種類は熱だけではない、きちんと目を見開くんだ、きちんと目を見開くんだぜ、いままでと同じやり方をしていてはいけない、熱ばかりをとらえていたやり方だけじゃすぐに限界がやってく
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)