百日紅の夏/
吉岡ペペロ
ちいさなフリルの紅が
ちぢれた風に
澄ました顔でゆれている
百日咲いたら散ってゆく
蒸す日差しの
恩師の休むベッドの上
疲れたからだを考えたら
さるすべり咲いている
そうだ、二割を残すのが
さるすべり揺れている
あなたのあたしに想う事
ちいさなフリルの紅が
ちぢれた風に
澄ました顔でゆれている
百日咲いたら散ってゆく
蒸す日差しの
恩師の休むベッドの上
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