品川港で考えていたこと/番田 
 

人は暗闇の中を歩きながら、心の中からはき出される思いについてを考えているものなのだろう。何かを感じているようでいて、実は、遠のいている詩の言葉の螺旋のように、遠くに続いていく工場の埋め立て地を歩いているような気がしている者もいるのかもしれない。それはどこに続いていくのだろう。しかし、自分のいる場所からではたいがいそれは、まったくよくわからないものなのだが。

日本とはなんだろう。そして、外国とは。リビアの内戦に対して、我々が出来ることとは何なのか。だけどそれを思うには、我々には歴史的事実自体があまりにも欠け過ぎていた。

色々な言語は、どのようにして自分の頭の中に染みこんでいくのだろう
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