恋文/三奈
そうして、できたのが君だと
笑い飛ばせたのなら
今抱えてる「否定」の全てを
仕方ないなって、それが君だもんねって
受け入れられたのなら
青い空を見上げる時のような清々しい気持ちで
君と向き合えるのかもしれません
蝉が鳴きはじめた夏のあぜ道
無性に君に逢いたくなりました
もっともっと
分かりあいたい、分かってほしい
いい所も悪いところも遠慮せず
全部まとめて投げつけてほしい
受け止められるかは別問題ですが
意気込みだけはあるのですよ
意気込みだけは
そして、もう一つ欲を言えば
ひどく難解な私の心も
いつの日か
まるごと受け取っていただけると嬉しいです
時間がかかってもいい
たまには喧嘩するのも悪くはない
ゆっくりゆっくり
そのひとをまるごと愛せたら
そのひとにまるごと愛されたら
きっと、こんなに
幸せなことはないのでしょうね
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