喚く死の影のエコー/ホロウ・シカエルボク
 
つだ、だから書くのさ、だから死を見るのさ、だからどこまでも見たくなるのさ、この先になにがあるのか、なにをすればその資格は手に入るのか…練物みたいなものを書き上げて自己満足に浸かりたくはない、そんなことをするのは満足に動けなくなってからでいい…汗ひとつ掻かない言葉など俺は認めたくない、たくさんの人間が俺の頭の中で死んだ、時には二回も三回も続けて死んだやつがいた、瞬間をはっきり知りたかったからだ、瞬間をはっきり知りたくて、何度も何度もリプレイのボタンをクリックしたからだ、なあ、たくさんの人間の死を見ることが出来る、アップロードされて、世界中にばらまかれている、コメントが付いて…拡散される…どんなものでも見ることが出来る、だけど本当に見たいものは、決して見ることは出来ないんだ、俺が本当に見たいもの……それは俺自身の死顔なのさ…。





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