生み出された日々/番田 
 

詩を書くのをやめた
もっと世の中に役に立つことがあるだろう
こんなことだったら 僕は よく考えて生きていれば良かった
そう思う
もう少し真面目に生きていれば 良かったのだ


俺は 利口ではなかったのだ
番号の無かった 合格発表を見た時みたいに
部屋でエロ本を読みたい気持ちになってくる
そうなのだが
すでに 間違えていたのだという 事実だけが
今日も背中にのしかかる


だけど それは 何故だろう
悲しい気持ちが 殴るようにやってくると
寂しい気持ちが 和らいでいく気がする
うれしい気持ちばかりだった 僕は
明日 この街を出ようと思う


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