静寂/雅寛
星が瞬く静寂に、君と二人手を繋いで、
嘘の様な静寂に、君と二人眠りに落ちて、
暗闇の中で、僕が探してる星の思い出を。
混沌の中で、僕が探してる君の思い出を。
繋いだ手、離さずに、静かに、瞼、閉じて、
やがて来る終わりに、二人だけ、この星と共に、
そして僕等は一つに成る。星達が瞬く静寂の中で。
流れ星が一つ落ちる。もう二度と朝は来ない。
君の瞼が静かに落ちる。もう二度と太陽は昇らない。
血に塗れた妄想は終わり、
間違いだらけの未来予想図の設計図を盗んだ僕達は、
ビリビリに引き裂いて、
星の海に流して、
そしてまた星が流れる様に、
そしてまた夢が覚める事を祈って、
深い深い眠りに就きましたとさ……。
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