驟雨/takano
 
陰を伴侶とし添い遂げようとまといつく情念の掃射と祈祷

             霊気と地質的鉱物のアマルガム

 埋めよ  埋めよ    生めよ

しっとりした手触りでこの間隙を 陥没を補填るのだ

 
 地層にもぐりこんだものたちは 生涯を溶路の流動にゆだねられおしながされ 遊興とは無縁のダーツな旅をしいられる


  雲雀がうたう

 オゾン層をやぶり 透過する無心の放射をたくみにかわしながら

そこではざらついた気泡をふくんだ驟雨がやまない
戻る   Point(0)