ゴム底のタイムマシン/
ニルギリ
じゃんけんぽん、と響いて
ひざには砂利がついて
入道雲はなんだか優しそう
砂場に掘った穴に水を入れて
サンダルを浮かべてみようか
その舟は、きっと十五年後の君へ届くんだ
夢や希望や責任、そんなうっとうしいものを乗せて
太陽で熱くなったすべり台よりも、ゆっくりと
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