路地裏の松屋で綴った詩/番田 
 
いる
フランス料理店で 一番安い臓物の料理を頼んで
一番安いワインを見つめながら 食べていた

普段は白のジャージ姿で
黒塗りのワゴンを乗りまわしているような生活だから
そういう場所にはあまりそぐわないのかもしれない
例えば 職安にいる ほとんど頼りにならない紹介員みたいに
僕も霞のような人生を歩んでいけたらと思う
自分に出来ることは だけど 労働することに 何にも
見つけられないのかもしれないけれど


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