愛はあるから/田園
 

今まで、そんなことを思ったことのない僕は、
この子を守らねばと思った。
短絡的思考だ。
だが、僕はそう思ってしまった。

ぼく、警察へいこう。
お母さんに会いに行こう。

僕は小さな声で「おかあさんいやだ」と言った。
でもお母さんがいないとごはんが食べれないよ。
僕は返した。

おかあさんは、いっつも、ぼくを殴るんだ。ぼくがいい子にしてないから。
でもぼく、だれにも言えなくて、がまんしてたんだ。でも、

ぷつん、会話が切れた。

ぼくは悪い子じゃない!!

突然、少年は怒りながら、泣いた。
うああああああと泣いた。


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