松島やと猫語とパクリとボルヘスと/佐々宝砂
 
『ドン・キホーテ』と、セルバンテス版『ドン・キホーテ』を比較検討してみせた論文、という形式の小説なのであった。

作者名以外全く違わない2つのテキスト。しかしそれらテキストには異なる時代背景があり、異なる文化があり、異なる思惑がある。それを読み取ることは決して不可能ではない。かなり無理矢理だが、不可能ではない。批評家というのは、そんな無理矢理なことを日常的にしているバカのことを指すのだ。


意味わかる? わかんなかったら私のせいじゃないや、ボルヘスのせいだい。
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