雷光/
風呂奴
布団にくるまりながら
流星群を見おくる
眠り損ねた世界中の夜に
無数の地声が
やさしいトーンで交叉する
言葉にしないと伝わらない
言葉にしても伝わらない
電線をすべる夜露のように
小さな沈黙の屋根の下
座り込んで 言葉を忘れたフリをする
(...夜空が仄かに震えていた)
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