君という言葉の意味は/yamadahifumi
世界は静かに回転を続け
僕達は笑い続ける
光は夜の奴隷 それでも
全てを明るく照らすにはまだ間がある
言葉が一本の透明な線の時
君の言語は岬の突端に触れる
あの時、君が言わなかった言葉を僕は
今もまだ硬く握りしめたまま
君の事を想っているのだよ
君が全てを失っている事を想定して
失う事はいい事だ もし君に
全てを手に入れる勇気があるのなら
勇気の中にも夜があり それは言葉の中の夜に
酷似しているが
君は君の言語で話そうとしない その時、風は吹き
再び、夜という名の昼が訪れる
フロイトが無意識を探索した時、彼は
あらゆる夜
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)