君という言葉の意味は/yamadahifumi
 
  

世界は静かに回転を続け
僕達は笑い続ける

光は夜の奴隷 それでも
全てを明るく照らすにはまだ間がある

言葉が一本の透明な線の時
君の言語は岬の突端に触れる

あの時、君が言わなかった言葉を僕は
今もまだ硬く握りしめたまま

君の事を想っているのだよ
君が全てを失っている事を想定して

失う事はいい事だ もし君に
全てを手に入れる勇気があるのなら

勇気の中にも夜があり それは言葉の中の夜に
酷似しているが

君は君の言語で話そうとしない その時、風は吹き
再び、夜という名の昼が訪れる

フロイトが無意識を探索した時、彼は
あらゆる夜
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