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ehanov
または
明かりではなかった、暗がりは
孤立して際立つ口唇と砂利に
舗道はいつまでも弱く、
ささくれだつ陽炎の軋みに
(あるいは、と、それから)
遠くはないとして、それでも眼前には…
赤茶色の土を焼く工夫の煤けた薬指
溢れる露が化石の魚を撫ぜた朝に
路上の、
かつての、
其処、という私たちに
絶えなかった哄笑、
(それは
現れえない空地を語るものへの悲歌だった)
額縁の内の削られた口角としての----
ゆらめいて消える火の音に桜を重ねて
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