鳩の世界/
yamadahifumi
透明な境界線を
一人、歩く
夜の中、世界は
白んでいる
僕は今ーーー
言葉の橋を渡ったばかり
乾いた地獄はもう十分見た
これからは地獄に立脚した
天国ばかりを夢見るとしよう
僕の「ポエム」を読みたまえ
君は笑うだろうから
僕はその君の笑みをまた
詩に読み込みから
そうして世界は今一編の詩
朝が来ても起き出さない
鳩の群のように
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