想像の手を伸ばして / それは繋がって行く/beebee

小さい頃の僕は
捜している物はいつも
手の届くところにあって
幸せだった
それが一段背が伸びた頃から
少しづつ遠くなった でも
ちょっと無理して背伸びをすると
手の先っちょが届いた気がした
僕はそれで満足して安心した
でももう一段背が伸びると
もうどんなに手を伸ばしても
届かなくなって
僕は途方に暮れてしまったんだ
その時声がしたんだ
繋いでいる手を一緒に伸ばそうって
僕は思いっきり伸ばしたんだ
好奇の目を輝かし
僕は想像の手を伸ばした
そして周りを見渡した
僕に声を掛けてくれた誰かを捜して
いつも一緒にいたのに
今は見えない誰かを捜して
それはなんだろうって思う
だから君も手を伸ばしてごらん
ほら、一緒に伸ばそう
その先の世界へ
その先のビジョンへ
一緒に手を伸ばそう
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