目の前で起こる亡霊のダンシングはみんな過去のこと(月曜の深夜二時からの詩)/ホロウ・シカエルボク
昨日目覚めたときのどうしようもない霞みをロックンロールのグルーブで撹拌して、どうやらおれはこのたびも中途半端に生存者の岸に立っていられるようだ、サカリのついた野良猫のどうしようもないきんたまが二度鳴って午前二時だと気付き、一度眠ったほんの一時間くらいなら眠ることが出来たとなにか偉業でも成し遂げたよに誇らしげに一度つぶやき冷凍庫から氷を掬い上げてカップに落とし茶を一杯、また一杯、どうせ今夜はもう明け方まで眠れやしない、それはおれにしてみればあきらめなどではなくそういうサイクルを理解したというだけのことに他ならない、ただ眠れなくなったということがどうしてそんなにたいそうな問題なのか?おれは別に困っ
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