土曜日のよる、台所で、思いがけず罪深き大根 /
六一介
は もう何年ぶりだろう と
自分でも 本当におかしいのだけれども
会社のかえりみちなどに 自転車をこぎながら
ふと
とても短い間 いっしょにまなんだ 友をおもうような
いとおしさ で
あい で
愛 というほど角張っていないような
あい で
それで
おまえは わたしに
おまえを 買うのではなかったな… などという
こうかい を させているのだから
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