サウンドトラック/ねことら
 
ん、


よくわからないことが好きな時代を通過して、ぼくらピンクの樹状突起をゆらしてる。ひどいアンテナだね。屋上はからっぽで、ぼくらの怠惰を代弁してるみたい。紙パックの飲むヨーグルトをきみの顔にぶちまけてエロいなとかってケラケラわらってすぐに死んだようにむなしくなる。


金があってもセックスしても笑っても泣いても単純に日々が回ってく。そうした日々の焼却が目の前でかげろうのように揺れている。つかんでもつかんでも全部灰になる。まだこっち側に立ってないだけだって。ヒヒヒ、これもアキラの弁。


カウントダウンははじまって。秒数は決まってて。わかってる。いつか振り返り振り返りゾンビみたいに生きてく。生きてても死んでてもかわらないから生きてく。いつかいまの日々をおもいだす。だいたい忘れて、不意にいやな感覚と一緒におもいだす。ぼくらはおもいだす。みんなこめかみにピストルはうちつけたまま、弾いたらきっと100万個の雨の音でせかいにあふれる。それはせかいでいっとう美しく、しずかな祈りの音としてあふれる。


そんな日々を。










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