#空想の街 #魔法のパン屋/北大路京介
しよー」「電話線抜いとくか」「それ良いですね!」「冗談だ。」
約束通りの時間に京香は店のドアを開けた。テレビで見るより美人オーラがないな。ちょっとガッカリ。
嫁は京香のライバル女優であるかのような振る舞いで握手を求めてた。ノンは緊張でガッチガチ。宅配の
注文が入ったら断ろう。いや、飛ぶとこ見せようか
「はじめまして、よろしくお願いします。」京香が挨拶をすると一気に彼女の全身からオーラが出た。
オーラのオンオフは切り替え可能らしい。 京香にシナモンロールをひとくち食べてもらった。「あら、
カラダが軽くなったわ!」京香のかかとが浮いた。
「そのうち浮きっぱなしになれて四方八方に動けますよ。ノン、ホウキの乗り方教えてあげて。」
「えぇっ?!わたしが教えるんですかー?」
「嫌なら、俺が教える」
「わたしに教えさせてください!」 2人乗り用ホウキを持ってノンと京香は店を出た
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