森林浴/Neutral
仕事の合間を縫って山や自然を巡り歩く。私は、山歩き。
「たかが」が「されど」たる所以。
どんな自然でも、些細な事でも見逃すのはもったいない、そんな気持ちになる。
鼓膜の内側で美しいBGM全開。
山道。
電柱や標識、山小屋、アスファルトの道。
誰も迷わぬように人の手で立てられたもの。
そんな物のない方が、自然が自然らしく見えると思いきや、
どんな工作でも違和感なしに取り込んでいる。
自然の雄大さよ。
緑と黄色(木色)の迷路。
どこにつながっているのか、獣道の数々。
どこまでつづいているのか、見渡す限りの木々。
きっと好奇心旺盛な人達の心が
山に囲まれたこの街の中でつながっているんだ。
山の頂。
見下ろせば草木、麓の街、大木の頭。
見上げれば、無限にある青空。
ここからは全てが見える。
そんな気がした。
夕暮れ。
休日の終わりは、ゆっくりとしかし確かに歩み寄る。
自然めぐりの休日、
また当分見納めか…
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