スティル・ライフ/ホロウ・シカエルボク
ずそこには
わが身におなじだけの衝撃が返る
それはおれを動けなくするだろう
いまではなくても、いつか、いつの日か
殺しただけの数に殺されるだろう
それはぴったりと同じ数値で止まるだろう
そうしてだれかが
おれのことを見下ろすだろう
おれはそれを見上げながら
イーブンだ、と言うだろう
イーブンだよ
いつかすべてはみじめな死体となって
そして何事もなかったみたいに灰になるだろう
時間を殺すことは出来ない
おれはいつだってひとつずつ死んでいる
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