自分が感じていること/番田
新しいと呼ばれる表現はもう古い。古い物こそが、新しいのだ。最古の部類にはいるようなエジプトの棺を先日ブリジストン美術館で見た。それは古いとか新しいを超えた鋭さを持っていた。新しいものは、最古のものなのである。時代の潮流はブラックホールにも似ている。その多くは、人まねによるものなのだが。だけど、仕事だからしょうがない。アデルが流行っているから、似たようなアレンジの音をやる。売れるものを生み出すことこそが仕事なのだ。
しかし、そうではないこともある。だが馬鹿げている。アデルも必ず何かしらの音をマネしている。多くは、アートやクラシックがその根本であったりもする。それを紹介するのは、欧米の編集者なのである。全員がアメリカかイギリスである。インターFMでは何回イギリスという言葉を毎朝連発するのだろう。スペインやフランスも目を回せばあるというのに。リスナーはそういうのには、もう飽きている。ナックファイブを聞いている。
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