詩に興味のない君の僕/番田 
 

今日も詩を書こうと思う
僕は書くことに何も満足してはいないのだ
だけど 一体 何故だろう
憂鬱な気持ちだけが妙にはっきりとしている

君は読むことをしないままだった
そんな ぼやけた毎日を送っていた
流れる油色の時の中で
心は 灰色に 荒廃していた

僕らは未来を手にするのだろうか だけど
かつて夢見た景色の中を歩くことだろう
そして 失踪した自分に 再び会うことだろう
瞼の奥に 捨て去られた 景色の中で


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