変態短歌99/花形新次
 
ウンコして
流さないのは
嫌がらせ?
それとも誰かに
見せたいのか?



【作者あとがき】
変態短歌シリーズも99という大変切りのいい数に達し、めでたく終了の運びとなった。
言うまでもなくこの作品群は、20世紀を代表するロシアの詩人ミハイル・ナメチンコフ氏が提唱したシュールオナニズム(超自慰主義)に基づいて作られた実験作品であり、氏の代表的な詩集「エマニュエル坊や、バブルス君の確執」の最重要テーマである”自分を慰めることで、他人を慰めることが出来るか”という問いかけへのアンサーとなっている。
(ちなみに、この問いかけへの実践的アプローチは、私が敬愛してやまない麻美ゆまの数々の作品に既に見られるものである。)
また、それと同時に、この作品群は、渋谷駅ハチ公口のトイレで、毎日欠かさずウンコをしながら壁に書き続けた、紛れもない私自身の生活史であることも記しておきたい。

最後に、モデルとして9割近くの作品に協力してくれたミセス・シンディに心からの謝意を表する。
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