くつ下/ヨルノテガム
 
存競争の中で世界を個別化していた
「綺麗で美しく」は 本当の綺麗で美しくではなかった

いやまてよ 先に穴の空いたくつしたは穴を閉じる

何を包み隠して 何を見 何を褒めるのか

世界を何処まで広げて どの意志を感じるのか

臭くはないのか お寒いことはたぶんあるだろう
むしろお寒いことばかりだ、それを知って、も。





帰って来たくつしたは、もう片方のくつしたが
居なくなっているのに気づく 捨てられたのか倒れているのか
いや 探しに行ったのだ
わたしの見つけられない答えのピースを 

それを ちゃんとわかり 見届けてやりたいと待つ
順番だ









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