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今宵も夢に見る
真夏の夜の


暗闇と無音だけがある

明日目が覚めたら
日付が変わったら
こうなっていればいいのに

考えると眠れなくなる
この狭いワンルームで
夜中突然鳴り響くかもしれない呼び鈴
トイレまでの道のりを辿る長い暗闇
消えている筈のテレビから覗いているかもしれない恐怖
そんな最初からありもしないプレッシャーがそこにある

怖いから電気をつけて今パソコンの前で

光を確保した部屋の中で起きてはいるけれど
それはいつわりの目覚め
本当は今寝ている筈の僕の体は
夢からも現実からも全てから目をそらしている

明日も仕事なのに夜更かしなんかしてられない
やっと潜った布団の中でふと後悔

今宵も繰り返す
眠れぬ夜の
現実
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